お題「海と駅」で一句
鳥巣立つ 彼方へ海の 無人駅
(とりすだつ かなたへうみの むじんえき)
鳥巣立つ:春、巣の中で孵った雛鳥が飛べるまでに成長し、初夏の頃に次々に巣から離れていくこと[季]夏
☆想い
お題の写真を見た時、最初に浮かんだのは光景ではなくゲームのBGM。FF3の「果てしなき大海原」
主人公達の住んでる場所が浮遊大陸で外の世界へ飛び出した時に流れる。
一面空も海も青の世界で、とても寂しかったのを覚えている。
雛鳥が巣立って行く。自分は一人、海が見える無人駅に取り残された。
目の前には青だけの世界。
主人公達が感じていた寂しさと作者の寂しさが重なった一句
◆他の一句はこちらです。
◇お題「海」で一句
夏風邪や 起きぬおでこに 養母の手
(なつかぜや おきぬおでこに ようぼのて)
夏風邪:クーラーなどにあたりすぎると免疫力が低下して、夏風邪を引きやすくなる。症状はそんなに重くならないが、長引くことが多い。 [季] 夏
☆想い
海から発想を飛ばし、海の見える街→魔女の宅急便のキキがモデル。
夏の朝、風邪をひいて起きられない所に突然おでこに冷たい感覚。
ゆっくり目を開けると養母が立っていて、おでこに手を当てて今日は1日寝てていいよと言ってくれた。
手は冷たいのにとても暖かい。人の優しさを感じた瞬間だった。
◇お題「夏祭り」で一句
満腹の 娘は夜店 かぶりつく
(まんぷくの むすめはよみせ かぶりつく)
夜店:神社仏閣の縁日などに、境内や参道に並ぶ食べ物や玩具などを売る露店のこと。裸電球やアセチレンランプに灯が点り始めると一段と活気づく。[季]夏
☆想い
娘と夏祭りに来ている。人込みをかき分けながら出店を回ってお腹いっぱい。
休んでいると娘は違う出店に行ってしまった。
近くに行ってみるとリンゴ飴にかぶりついていた。色気より食い気。
◇お題「線香花火」で一句
ホームステイ 終えて机の 花火視る
(ほーむすてい おえてつくえの はなびみる)
花火:種々の火薬を組み合わせ、夜空に高く打ち上げて爆発の際の光の色や音を楽しむもの。もともとは、秋祭りの奉納として打ち上げられた。[季]夏
☆想い
ホームステイを終えて帰宅。一番の思い出は帰る前日の夜にした花火。
自室の机の上にお土産でもらった花火を見ながら、その事を思い出す。
自分と異国の友達との友情の証。
今月はこんな感じです。
8月は暑さというより秋に向けてのお題が出てきます。
8月3日のお題は「真夏の海水浴場」
8月10日のお題は「帰省ラッシュ」
恐らく8月17日あたりから秋の季語が主役になるようなお題が出てくるかもしれません。
ちなみに「盆踊り」夏の季語ともいきや、秋の季語です。
それではまた(=゚ω゚)ノ
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