2018年8月16日木曜日

7月の一句

◆7月5日
お題「かき氷」で一句
かち割りにツン集まりしポール際
(かちわりに つんあつままりし ぽーるぎわ)

かち割り:飲料を飲むためにポリ袋に密封したり、涼を取るために、
ポリ袋に入れてストローを挿し、袋の口を輪ゴムで止めたりして販売する。
希釈したかき氷用シロップに氷塊を入れたものを「かち割り」と称して
販売する屋台がある。[季]夏

☆想い(作者意図)
夏の甲子園を想像した。野球において打球がポール際に飛ぶと盛り上がるが
打球が切れたり手前でキャッチされたりすると一気にため息に変わる。
かち割りにツンとした感情と似ているのでは?とおもった一句


◆7月12日
お題「夏の食堂」で一句
油はねキムチ炒飯夏の波
(あぶらはね きむちちゃーはん なつのなみ)

夏の波:強い日射しの下、次々に打ち寄せては返す大波。
ことに夏の波は、力強い生命力を感じさせる。[季]夏

☆想い(作者意図)
夏の波という力強い生命力を感じさせる季語に取り合わせるものとして、
キムチチャーハンを選んだ。
油がはねる音にスタミナが付くキムチ。食べる人も作ってる人も、きっと
生命力にあふれているのでは?と詠んだ一句


◆7月19日
お題「砂浜」で一句
調理鉄板再溶接の秋
(ちょうりてっぱん さいようせつの あき)

秋:万物が暑い夏を乗り越えて冬へ向かう途中の爽快な季節。
ただ、快適とばかりではなく、残暑厳しい八月も、肌寒さを覚える十月も秋である。
空気も水も澄み渡り、山々は紅葉する。収穫の秋であり、月をめでる秋である。
白帝は中国の五天帝の一人で秋を司る神である。[季]秋

☆想い(作者意図)
縁日や海水浴場で焼きそば、お好み焼きなんかを作っている出店を良く見かけるが、
使い終わった調理鉄板をどうするのだろうという疑問から生まれた。
業務用の調理鉄板は通常より大きいため洗うのも大変なのではないか?
処分するのも大変なのではないか?
もし再溶接してくれる工場みたいなものがあれば便利では?と想像。
鉄板には焼きそばやお好み焼きを作った思い出も詰まっていて
溶かして再溶接するときはもう秋。

08%①かち割りにツン集まりしポール際
33%②油はねキムチ炒飯夏の波
59%③調理鉄板再溶接の秋
12票最終結果

7月の一句の結果が出ました。上から1票、4票、7票。
とにかく暑くて俳句どころではなかったなあという印象。
朝起きると汗だく、外歩いていると汗だく、お風呂入って寝る前から既に汗だく。
汗が多い月でした。

勝手に一句(※は投稿した一句)
※金魚跳ね闇の境内石畳(きんぎょはね やみのけいだい いしだたみ)
金魚:[季]夏

※混ざりあう踊太鼓や核の傘(まざりあう おどりだいこや かくのかさ)
踊太鼓:[季]秋

※溶けていく調理鉄板鰯雲(とけていく ちょうりてっぱん いわしぐも)
鰯雲:[季]秋

それではまた(=゚ω゚)ノ

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