2016年12月3日土曜日

11月の一句

お題「紅葉 日光いろは坂」で一句
黄橙 紅葉の木漏れ 山頂に
(きだいだい もみじのこもれ さんちょうに)
季語:紅葉[秋]
山頂に着いて空を見上げたら紅葉の鮮やかさ、美しさに目を奪われてしまった。


他の一句も載せます。
「11月 イチョウ並木の公園」で一句
掃き掃除 湯気のお芋は いちょう色
(はきそうじ ゆげのおいもは いちょういろ)
季語:いちょう[秋]

「冬の新宿駅」で一句
大渋滞 駅も歩道も 傘も雪
(だいじゅうたい えきもほどうも かさもゆき)
季語:雪[冬]


今回は一句ができるまでの手直しの記録を書きたいとおもいます。
お題「11月 イチョウ並木の公園」で一句
境内の いちょうで焼いた お芋の黄
(けいだいの いちょうでやいた おいものき)

この一句は焼き芋のことを言っているのですが散文的になっています。
                      ↓

掃き掃除 湯気のお芋は いちょう色
(はきそうじ ゆげのおいもは いちょういろ)

落ち葉を集めて焼き上げた芋の色がイチョウのような鮮やかな色だった。
という意味ですか・・・
焼いたという描写がありません。掃き掃除だけでは室内で掃除をして一休みしている時に芋を食べたというふうにも見えます。
                      ↓ 

黒焦げの アルミの芋は いちょう色
(くろこげの あるみのいもは いちょういろ)
「黒焦げ」で焼いたことを描写。「アルミ」「芋」でアルミに包まれたサツマイモを描写。「いちょう色」で焼き芋の中身の色を描写。
食べ物がテーマなので視覚だけでなく味覚・嗅覚・触覚も加えた一句にしましたが・・・

ここで痛恨のミス。「アルミの芋」だとアルミ製の芋の形をした何か?とおもう人もいます。ここでは焼き芋であることを伝えなければならないので・・・
                 ↓
黒焦げの アルミに芋は いちょう色
(くろこげの あるみにいもは いちょういろ)

アルミは何かを包む物。芋は包まれる物。なので間に入る助詞は「に」となり。これで完成です。


12月は雪をテーマにした一句が多くなりそう。
お題に一句を添わせるのが課題ですが今回のように発想を飛ばしつつお題の要素も残せるようにしたいです。

それではまた(=゚ω゚)ノ















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